Recipe
ご馳走疲れの正月あとに、魚の缶詰を使った簡単で美味しいパスタ料理を、とのリクエスト。ウーンちょっと苦手な…いえ、チャレンジです。気に入っていただけますでしょうか?
Text by Hiroko Ochi×Photo by Design Studio Paperweight INC


オイルサーディンのフジッリ
<材料>2人分
    フジッリ………100g
    オイルサーディン(固形量75g、内容総量105g)………1缶
    青葱(太いのもの)………1〜1.5本
    ニンニク(みじん切り)………1片分
    赤唐辛子………1本
    オリーブオイル………大さじ2
    しょうゆ麹………大さじ1
    酒………大さじ2
    レモン果汁………小さじ2
    塩………適宜(味の調整用)
    こしょう………少々
    フジッリの茹で湯用の塩………湯の重量の1%
  フジッリの茹で湯………適宜
<作り方>
- (1) フジッリを茹で始める。この時、パッケージの表示より1分短く茹でる。
 - (2) 赤唐辛子は萼(ガク)の下を切り落とし、竹串を差し込んで回して、種をとりだす。
 - (3) 青葱の白い部分は斜め薄切りにし、青い部分は4~5mm幅の斜め切りにする。
 - (4) オリーブオイルとニンニク、(2)の唐辛子を鍋に入れて、熱する。
 - (5) 香りがたったらオイルサーディンを加え、つぶしながら炒める。
 - (6) 酒を加えて、アルコール分をとばす。
 - (7) しょうゆ麹とレモン果汁を混ぜて、(6)に加える。
 - (8) 葱の白い部分を加えて混ぜ合わせ、茹で上がったフジッリと茹で湯を加えて味を見て、足りなければ塩を適宜加えて、こしょうをふる。
 - (9) 最後に葱の青い部分を加え混ぜて、器に盛る。
 
Recipe column
●オイルサーディンのフジッリ
  赤唐辛子は種が残るととても辛くなるので、要注意。このレシピより少し辛いのがお好みならば、種を除いた唐辛子を輪切りにして調理します。このオイルサーディンのような濃厚なソースには、フジッリがよく合います。

スパゲッティーニ、鮭水煮缶のトマトソース
<材料>2人分
スパゲッティーニ………140g
    鮭水煮缶(140g)………1缶
    玉葱(スライス)………100g
    ニンニク(みじん切り)………小さじ1
    オリーブオイル………大さじ2
    トマトソース(缶詰、295gのもの)………1缶
    白ワイン………50cc
    水………50cc
    フュメ・ド・ポワッソン(顆粒)………6g
  ローリエ………1枚
●ソース・アイヨリ
     マヨネーズ………大さじ2
     ニンニク(おろしたもの)………小さじ1
スパゲッティーニの茹で湯用の塩………湯の重量の1%
  スパゲッティーニの茹で湯………適宜
<作り方>
- (1) スパゲッティーニをパッケージの表示より1分間短く茹でる。
但し茹で始めるタイミングは、作り方(5)の作業を始める前。それでスパゲティーの茹で上がりとソースの仕上がりがほぼ同時になる。 - (2) 鮭の中骨は細かく刻む。
 - (3) 鍋にオリーブオイルを熱して玉葱を炒め、玉葱がしんなりしたらニンニクを加え、炒める。
 - (4) ニンニクの香りがたったら、トマトソースと鮭水煮缶の汁、(2)の鮭の中骨、白ワイン、分量の水、フュメ・ド・ポワッソン、ローリエを加え、煮る。
 - (5) 少し煮詰まったら、鮭の身を一口大にして加え、煮る。煮上がったら塩、コショウで味を調える。
 - (6) 分量のマヨネーズとニンニクを混ぜ合わせソース・アイヨリを作る。
 - (7) 茹で上がったスパゲッティーニを火にかけたフライパンに移し、鮭のトマトソース煮と、少量の茹で湯を加えて混ぜ合わせる。
 - (8) (7)を器に盛り、ソース・アイヨリを添える。
 - (9) いただくときはソース・アイヨリを混ぜ合わす。
 
Recipe column
●スパゲッティーニ、鮭水煮缶のトマトソース
簡単にということで、トマトソースも缶詰を使用。鮭は身が細かくほぐれてしまわないよう、混ぜすぎに注意。ソース・アイヨリを加えると、ソースにこくと風味を与えます。加えると加えないのとでは、全く違う味になるのです。

ツナと大根おろしのフェデリーニ
<材料>2人分
    フェデリーニ………140g
    ツナ(オイル漬け缶詰140g)………1缶
    大根おろし(水気をきっておく)………1カップ
    青葱(小口切り)………1本分
    刻みのり………適宜
    スダチ(シークワーサー、レモンでも可)………2個
    しょうゆ………適宜
  フェデリーニの茹で湯用の塩………湯の重量の1%
<作り方>
- (1) ツナは大きめにほぐす。
 - (2) スダチは横2つに切って、種を取り除く。
 - (3) フェデリーニはパッケージの表示通りに茹で、湯を切る。
 - (4) 器に移し、大根おろしとツナを盛り、青葱を振り、刻みのりをのせる。スダチを添える。
 - (5) いただくときは、大根おろし、ツナにしょうゆを回しかけてスダチを搾り、全体を混ぜる。
 
Recipe column
●ツナと大根おろしのフェデリーニ
  パスタに大根おろし?実は我が家の食卓に長年登場し続けている、簡単おつまみとフェデリーニを合わせただけ。このパスタ料理には細めのパスタ、フェデリーニが合うように思います。簡単に作れて胃に優しいので、食べ疲れの正月明けにもいいかしらと…

ほうれん草の煮卵ソース
ほうれん草………200g
    煮卵(2020年11月12日分の『茹で野菜と豆腐ディップ』参照)………2個
    煮卵の漬けだし………大さじ4
  いりごま………適宜
<作り方>
- (1) ほうれん草を茹でて水に取り、冷めたら水気をしっかり絞り、3~4cm長さに切る。
 - (2) ほうれん草をほぐして器に盛り、煮卵の漬けだしをまわしかける。
 - (3) (2)の中央に煮卵をおき、ナイフの先で煮卵を切り開いて、いりごまをふる。
 
Recipe column
●ほうれん草の煮卵ソース
  ほうれん草のソースの役目の煮卵。漬けてから2日くらいたったものが、卵黄がねっとりとしていながら、ゆっくりと流れ出して理想的。卵の茹で加減に注意を払って。

料理教室主宰・レシピ考案
      越智裕子
      
      大学卒業後、大阪あべの辻調理師学校に入学。卒業後、同校の学術出版部に奉職。
      主として製菓、西洋料理の原稿を担当。
      退職後、1995年から自宅キッチンにて料理教室を主宰、今に至る。
      2000年から数年コープこうべカルチャーセンターにて講師を勤める。神戸在住。
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