Recipe
春たけなわ。青空の下、庭やベランダでの食事はワクワクします。フルーツやエビの入った春らしいサラダにバゲットで、ブランチは如何でしょう。デザートにはクレープを‼
Text by Hiroko Ochi×Photo by Design Studio Paperweight INC
エビとアボカド、グレープフルーツの春サラダ
<材料>2人分
エビ………中サイズ100g
アボカド………1個
ベビーリーフ………大きくふたつかみ
トレビス………1~2枚
イタリアンパセリ………2~3本
グレープフルーツ………ピンク、ホワイト各1/2個
バゲット………(5mm厚さにスライスしたもの)4枚
●ドレッシング
EXヴァージンオイル………大さじ2
ワインヴィネガー………小さじ2
白ワイン………小さじ2
塩………ひとつまみ
こしょう………少々
マスタード………小さじ1/3
●ソース
マヨネーズ………大さじ2
ケチャップ………小さじ1
レモン果汁………小さじ1/2
ウスターソース………小さじ1/4
タバスコ………少々
塩………少々
こしょう………少々
<作り方>
- (1) バゲットは軽くトーストする。
- (2) エビは背ワタを除く。鍋にエビとヒタヒタの水を入れ、火にかける。
沸いてきたら火を止め、そのまま冷ます。冷めたらカラをむき、端から1.5cm幅に切る。 - (3) サラダ用の野菜は洗って水切りする。トレビスは一口大にちぎり、イタリアンパセリは適度の大きさにちぎる。
- (4) アボカドは包丁で縦に切り込みを入れてひねって3つに割り、種を除く。次に皮を取り、1/2個は縦に2つに切ってから1cm幅に切る。
残りの1/2個はフォークの背を使ってつぶす。 - (5) グレープフルーツは皮をむいて、薄皮もむく。
- (6) ドレッシングとソースの調味料をそれぞれ混ぜ合わせて、ドレッシングとソースを作る。
- (7) (2)のエビ、(4)のアボカドとソースを混ぜ合わせる。
- (8) 皿に(7)を盛り、写真のようにベビーリーフとトレビス、イタリアンパセリを添わせ、グレープフルーツで縁取る。
- (9) ラディッシュを添える。
- (10) ドレッシングをベビーリーフに回しかけ、(1)のバゲットを添える。
Recipe column
●エビとアボカド、グレープフルーツの春サラダ
中サイズ以下のエビは、上記レシピの方法で茹でると身縮みが少なく、ふっくら茹で上がります。余熱で仕上げる調理法を取り入れるのも大切なこと。
カスタードクリームのクレープ
<材料>5~6枚分
●クレープ生地
薄力粉………35g
砂糖………15g
塩………ひとつまみ
卵………1個
牛乳………125cc
バター………8g
溶かしバター………少々
●カスタードクリーム
牛乳………170cc
卵黄………2個
砂糖………50g
薄力粉………20g
コアントロー………小さじ2
<作り方>
- A【クレープを焼く】
- (1) ボウルによくふるった薄力粉を入れ、中央をくぼませて泉状にする。
- (2) くぼみに砂糖、塩、卵をいれて、ダマができないように混ぜ合わせる。
- (3) 分量の牛乳のうちの75ccを少量ずつ加え、溶きのばす。
- (4) フライパンにバターを入れて中火にかける。バターがハシバミ色【画像01】になるまで熱し、残りの牛乳50ccを加え混ぜ【画像02】漉す。
これを30~60分寝かせる。一晩冷蔵庫で寝かせるのも良い。 - (5) フライパンを中火弱の火にかけ、溶かしバターを薄くぬる。フライパンをゆっくりとまわしながら、レードルですくった生地を薄くのばす。
- (6) 生地の表面が乾いたようになり、周囲が薄く色づいたら、スパチュールか菜箸を生地とフライパンの間に入れて、裏返す【画像03】。
焼けたら台に広げて冷ます。 - B【カスタードクリームを作る】
- (1) 牛乳を温め、表面に幕が張らない程度に熱くする。
- (2) ボウルに卵黄と砂糖を入れ、白っぽいクリーム状になるまでよく混ぜる。
- (3) 次によくふるった薄力粉を加え混ぜる。
- (4) (3)に(1)の牛乳を加え混ぜ、漉す【画像04】。
- (5) (4)を鍋に移して中火にかけ、ゴムベラで混ぜながら、プツプツと沸騰してクリーム状になるまで煮る【画像05】。
- (6) (5)をバットに広げ、冷ます。表面が乾かないように、クリームの表面にぴたりとラップをはりつける【画像06】。
- (7) 冷めたらボウルに移し、コアントローを加え混ぜる。
- B【仕上げる】
- (1) 冷めたクレープの中央にクリームを適量のせ【画像07】、たたむ。
Recipe column
●カスタードクリームのクレープ
A【クレープ】は生地を寝かせる時間が必要です。朝食やブランチ用には、前日に仕込んで、一晩寝かせると良いでしょう。焼くときは生地中のバターが均等にいきわたるよう、毎回レードルで生地をサッと混ぜてからすくいます。フライパンに溶かしバターをひくのは1枚目だけ。生地中にバターが含まれているので、2枚目からは不要。
B【カスタードクリーム】は持ちの良くないクリームなので、必ず沸騰させること。冷ますときは表面が乾かないよう、空気に触れさせないことが肝心‼クレープ、カスタードクリーム共に薄力粉を使いますが、混ぜすぎるとグルテンが出るので、手早く混ぜましょう。
料理教室主宰・レシピ考案
越智裕子
大学卒業後、大阪あべの辻調理師学校に入学。卒業後、同校の学術出版部に奉職。
主として製菓、西洋料理の原稿を担当。
退職後、1995年から自宅キッチンにて料理教室を主宰、今に至る。
2000年から数年コープこうべカルチャーセンターにて講師を勤める。神戸在住。
Recent entries
-
人が集い、会食の機会も増える年末年始。つい暴飲暴食してしまいますね。時には滋味豊かな餡かけ丼で、胃を労わってやりましょう。いいだしを引くのが、美味への第一歩です。
-
体が暖まる料理が恋しい時期になりました。鶏肉料理とニンニクをたっぷり使うスペイン料理のスープで、やって来る寒さに元気に立ち向かいましょう。
-
空が高くなり、過ごしやすくなるとともに食欲が増してきましたね。ボリュームのあるオープンサンドイッチとマッシュルームのクリームスープでランチは如何でしょう。
-
夏の疲れが出てくるころです。体がむくんだり、冷房で体が冷えていたり。こんなときは薬膳料理のお智慧拝借。日常の食材をうまく使って、改善しましょう。