Recipe
時短料理の代表のような炒飯ですが、美味しく仕上げるのは難しい。まずはご飯がパラパラした卵だけの炒飯を作りましょう。具沢山の餡をかければご馳走炒飯の出来上がりです。
Text by Hiroko Ochi×Photo by Design Studio Paperweight INC
餡かけ炒飯
<材料>2人分
ご飯(温かいもの)………300g
卵………1個
塩………少々
こしょう………少々
サラダ油………大さじ1
●餡の具
鶏モモ肉………60g
エビ(ブラックタイガーの小さいもの)………60g
焼き豚………30g
干し貝柱(戻しておく)………10g
干しシイタケ(戻しておく)………1枚
グリーンアスパラガス………1本
塩………少々
こしょう………少々
サラダ油………大さじ1/2
●餡
水………120cc
酒………大さじ1
ガラスープ………小さじ1
干し貝柱の戻し汁………大さじ1と1/2
干しシイタケの戻し汁………大1と1/2
オイスターソース………大さじ3/4
しょうゆ………小さじ1
葱(みじん切り)………大さじ1と1/2
生姜(みじん切り)………小さじ1
塩………適宜
こしょう………適宜
水溶き片栗(片栗粉1対水2で作ったもの)………大さじ1と1/3
ごま油………小さじ1
<作り方>
- A【材料の準備】
- (1) 干し貝柱は、使用する1~2日前に湯につけて、冷めたら冷蔵庫で保存する。
- (2) 背ワタを取ってカラをむいたエビを端から1cm幅に切り、鶏肉は7~8mm角に切る。どちらもかるく塩、こしょうする。
- (3) 焼き豚、戻したシイタケも7~8mm角に切る。
- (4) 戻した干し貝柱はほぐす。
- (5) グリーンアスパラガスは袴を取って、根本のほうから7~8mm幅に切る。
- B【餡を作る】
- (1) 鍋に大さじ1/2のサラダ油を熱し、葱と生姜のみじん切りを炒める。香りが出たら鶏肉とエビを炒める。
- (2) 分量の水とガラスープ、貝柱とシイタケの戻し汁と酒、オイスターソース、しょうゆを加える【画像01】。
次に焼き豚と、シイタケ、ほぐした貝柱を加え、サッと煮る。味をみて足りなければ、塩、こしょうして調える。 - (3) 次にグリーンアスパラガスを加えてさっと煮て、水溶き片栗を加えてとろみをつけ、ごま油を加えて仕上げる【画像02】。
- C【炒飯をつくる】
- (1) ご飯に卵を割り入れて混ぜ【画像03】、ご飯粒一つ一つに卵をからめる。
- (2) 鍋にサラダ油大さじ1を熱し、(1)のご飯を加え、炒める。ご飯が一粒一粒にパラパラとほぐれたら、かるく塩【画像04】、こしょうする。
- D【仕上げる】
- (1) 【C】の炒飯を器に盛り、【B】の餡をかける。
Recipe column
●餡かけ炒飯
この炒飯を作るためだけに材料を少しずつ買い集めることもないのです。フリーザーにストックされている食材を利用するのもよいでしょう。レシピ通りの食材でなければと思わないように。調理法ですが、ご飯に卵を混ぜてから炒めると失敗がなく、ご飯一粒一粒が卵を纏ってパラパラにほぐれます。この方法で調理すると、ほかの炒飯も美味しく出来上がります。
肉団子と大根のスープ煮、カレー風味
<材料>2人分
●肉団子
豚ミンチ………100g
塩………少々
こしょう………少々
溶き卵………大さじ1
水………大さじ2
葱(みじん切り)………大さじ1
生姜(みじん切り)………小さじ1/3
大根………120g
人参………60g
水………500cc
ガラスープ………小さじ2と1/2
酒………大さじ2
葱(みじん切り)………大さじ1
生姜(みじん切り)………小さじ1
カレー粉………小さじ1/3~1/2(好みで)
サラダ油………小さじ2
塩………適宜
<作り方>
- A【肉団子を作る】
- (1) ボウルに豚ミンチと分量の塩を入れ、粘りが出るまでよく混ぜる。
- (2) (1)にこしょう、と溶き卵を加えて混ぜ、次に水を加えてよく混ぜ合わせる。ポッテリとした状態にする。
- (3) 次に葱と生姜のみじん切りを加え混ぜる。
- B【スープ煮を作る】
- (1) 大根の皮を厚めにむいて、一口大に切る。
- (2) 人参も皮をむき、大根より小さめに切る。
- (3) 鍋を火にかけてサラダ油を熱し、分量の葱と生姜のみじん切りを炒める。
- (4) 香りがたってきたら、水とガラスープ、酒、カレー粉、大根を加え、強火で煮る。
- (5) 沸いてきたら中火弱にして、約10分煮る。
- (6) 人参を加えて再び沸いたら、【A】の肉団子のタネを2本のスプーンを使って、フットボール状にして加える【画像01】。
- (7) アクをきれいに取って【画像02】、大根と人参が柔らかくなるまで、中火弱~弱火にしてコトコト煮る。
- (8) 肉団子に火が通り、大根と人参が柔らかくなれば味をみて、足りなければ塩を加える。
Recipe column
●肉団子と大根のスープ煮、カレー風味
スープが多い煮物くらいの出来上がりにしましょう。野菜に味がしみ込んで、スープに旨味が広がって…美味しく仕上げるためにアクはしっかり取りましょう。アクを取る時は、強火にするとアクが鍋の中央に集まり、取り易くなります。
料理教室主宰・レシピ考案
越智裕子
大学卒業後、大阪あべの辻調理師学校に入学。卒業後、同校の学術出版部に奉職。
主として製菓、西洋料理の原稿を担当。
退職後、1995年から自宅キッチンにて料理教室を主宰、今に至る。
2000年から数年コープこうべカルチャーセンターにて講師を勤める。神戸在住。
Recent entries
-
人が集い、会食の機会も増える年末年始。つい暴飲暴食してしまいますね。時には滋味豊かな餡かけ丼で、胃を労わってやりましょう。いいだしを引くのが、美味への第一歩です。
-
体が暖まる料理が恋しい時期になりました。鶏肉料理とニンニクをたっぷり使うスペイン料理のスープで、やって来る寒さに元気に立ち向かいましょう。
-
空が高くなり、過ごしやすくなるとともに食欲が増してきましたね。ボリュームのあるオープンサンドイッチとマッシュルームのクリームスープでランチは如何でしょう。
-
夏の疲れが出てくるころです。体がむくんだり、冷房で体が冷えていたり。こんなときは薬膳料理のお智慧拝借。日常の食材をうまく使って、改善しましょう。