Recipe
梅雨とは思えない激しい雨に、高い気温と蒸し暑さ。堪えますね。こんな時はパッと目が覚めるような色調と、パンチの利いた食事で乗り切りましょう。
Text by Hiroko Ochi×Photo by Design Studio Paperweight INC
ビーツのクリームスープ
<材料>2人分
ビーツ(加熱処理してある市販品)【画像01】………125g
玉葱………40g
ジャガイモ………25g
バター………大さじ2/3
水………3/4カップ
牛乳………1/2カップ
生クリーム………大さじ2と1/2、別に適宜
チキンコンソメ………1/2個
ローリエ………1枚
塩………適宜
こしょう………適宜
<作り方>
- (1) ジャガイモと玉葱は皮をむいて、薄切りにする。
- (2) ビーツは硬い部分を取り除く。むき残しの皮があればこれも取り除き、5mm厚さに切る。
- (3) 鍋にバターを入れて中火にかけ、バターが溶けたら(1)の玉葱を炒める。
玉葱がしんなりしたらジャガイモを加えて炒め、ジャガイモに透明感がでてきたら分量の水とビーツを入れ、フタをして煮る。 - (4) 野菜が柔らかくなったら、火を止めて冷ます。
- (5) ローリエを取り除き、牛乳を加えてミキサーにかける。
- (6) (5)を鍋に移し、生クリーム大さじ2と1/2を加えて火にかけ【画像02】、塩、こしょうで味を調える。
- (7) 器によそい、飾り用の生クリームを浮かす。
Recipe column
●ビーツのクリームスープ
加熱処理した市販品のビーツはとても便利。思い立ったら直ぐに調理にかかれます。スープ、サラダに!そう、ボルシチには欠かせない食材ですね。元気の出そうな鮮やかな赤色はビーツならでは。
サーモンケイク
<材料>2人分
サーモン………200g
玉葱(みじん切り)………大さじ5
大葉………5枚
塩………小さじ1/4
こしょう………適宜
溶き卵………1/3個分
しょうゆ………小さじ1/3
パン粉………適宜
サラダ油………大さじ3
レモン(くし形に切ったもの)………2切れ
●ワサビ風味マヨネーズソース
マヨネーズ………大さじ3
牛乳………大さじ1と1/2
しょうゆ………小さじ1/5
ワサビ………適宜
<作り方>
- (1) サーモンの皮と骨を除き、皮はサラダ用に取りおく。
- (2) サーモンの身をフードプロセッサーにかける。すり身状になる手前、少しブツブツが残るくらいで止める【画像01】。
- (3) (2)の身をボウルに移し、分量の塩を加えて練る。
- (4) 粘りがでたら、こしょう、しょうゆ、溶き卵を順に加え混ぜ、最後に玉葱と手でちぎった大葉を加え混ぜる。
- (5) (4)を2等分してハンバーグのように成形し、両面にパン粉をつける【画像02】。
- (6) フライパンにサラダ油大さじ3を熱し、(5)を入れる。
- (7) 片面に焼き色がついたら裏返し、フタをして焼き上げる。
- (8) ワサビ風味マヨネーズソースの材料を混ぜ合わす。
- (9) 皿に(7)のサーモンケイクとワサビ風味マヨネーズソース、レモンを盛り付ける。
Recipe column
●サーモンケイク
日本では高級食材のカニ。アメリカのレストランでは、沢山の身をハンバーグのようにギュッとかためて焼いたクラブケイクが前菜の扱い。日本ではちょっと無理かな…で、手頃なサーモンに替えてつくりました。サーモンには付きもののケイパーの代わりに大葉を入れて、和のテイストを加えました。
サーモンスキンサラダ
<材料>2人分
サーモンの皮(サーモンケイクで取りおいたもの)
サラダ用野菜………40~50g(ここではベビーリーフ、ルッコラ、ラディッシュを使用)
●ドレッシング
ポン酢………大さじ1と1/2
サラダ油………大さじ1と1/2
柚子胡椒………適宜
<作り方>
- (1) サーモンの皮に塩少々し、グリルでこんがりと焼き、3~4cmくらいにする。
- (2) 野菜は洗って水気を切り、ラディッシュは薄切りにする。
- (3) 皿に野菜とサーモンの皮を盛り付ける。
- (4) ドレッシング用の調味料を混ぜ合わせ、(3)のサラダに回しかける。
Recipe column
●サーモンスキンサラダ
パリッと香ばしく焼いた鮭の皮。フレッシュな野菜と柚子胡椒の刺激が暑さに負けない気力を与えてくれます。
料理教室主宰・レシピ考案
越智裕子
大学卒業後、大阪あべの辻調理師学校に入学。卒業後、同校の学術出版部に奉職。
主として製菓、西洋料理の原稿を担当。
退職後、1995年から自宅キッチンにて料理教室を主宰、今に至る。
2000年から数年コープこうべカルチャーセンターにて講師を勤める。神戸在住。
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