Recipe
世界一小さなパスタ、クスクス。このクスクスちょっと紛らわしく、材料名であり料理名でもあります。蒸したクスクスに肉類や魚、野菜を煮込んだものをかけて食べます。
Text by Hiroko Ochi×Photo by Design Studio Paperweight INC


エビとホタテのクスクス
<材料>2人分
      有頭エビ(冷凍ものでよい)………大4尾
      ホタテ貝柱(刺身用)………4個
      玉葱………150g
      ニンニク………1片
      ナス………1本
      ズッキーニ………1/3本
      パプリカ(黄)………1/3個
      ピーマン………1個
      トマト水煮、粗切り………300g
      ローリエ………1枚
      タイム(ドライ)………小さじ1/4
      サフラン………少々
      塩………小さじ1/3と別に少々
      こしょう………適宜
      オリーブオイル………大さじ3
      水………3カップ
      フュメ・ド・ポワッソン(顆粒)………6g
    アリッサ(唐辛子ペースト)………適宜
●クスクス
       クスクス………100g
       水………140cc
       塩………小さじ1/4
      EXVオリーブオイル………大さじ2
<作り方>
- (1) 有頭エビの下処理をする。まず塩水で洗い、水ですすぐ。次に背ワタを取って、キッチンペーパーで水気をふく。
 食べ易くするため、頭と尾の間の背側にキッチンバサミを入れ、尾に向かって背に切り目を入れる。
- (2) 玉葱とパプリカ、ピーマンを1cm角に切る。ナスは2cm角に切る。
- (3) ズッキーニは1cm厚さの半月切りか、いちょう切りにする。(ズッキーニの直径の大小により決める。)
- (4) ニンニクはたたきつぶす。
- (5) 鍋にオリーブオイル大さじ3とニンニクを入れて火にかけ、ニンニクが香ってきたら玉葱を入れ、塩少々を加えて炒める。
- (6) 玉葱に油が回ったらパプリカを加え、炒める。玉葱がしんなりしてきたら、ナスとズッキーニ、ピーマンを加え、炒める。
- (7) 全体が炒まったら、トマトの水煮、水、フュメ・ド・ポワッソン、ローリエ、タイム、サフラン、塩小さじ1/3、こしょうを加えて強火で煮る。
 沸いてきたら中火~中火弱に火加減しながら、30~40分煮る。
- (8) (7)の水分が半量くらいになったら、エビを加えて煮る。3~4分煮たら裏返し、ホタテも加えて、2~3分煮る。
- (9) 味をみて、足りなければ塩、こしょうで味を調える。
- (10)  クスクスを調理する。
 小鍋に分量の水と塩を入れて火にかけ、沸騰したら火を止める。ここにクスクスを入れて、鍋をゆすってクスクスが完全に湯につかるようにし【画像01】、フタをして3分おく。次にEXVオリーブオイルをかけてよく混ぜる。
- (11)  仕上げる。
 器の縁にそって(10)のクスクスを土手のように盛り【画像02】、中央に(9)の煮込みを盛り合わせる。
Recipe column
●エビとホタテのクスクス
有頭エビは手頃な価格で、煮ても美味しいアルゼンチン産のものを使用しました。ソースや野菜にエビとホタテの旨みが加わるように、充分に火を通しましょう。クスクスは本来蒸すものですが、少量の場合は熱湯に浸す方が簡単です。

蒸し豆サラダ、ヨーグルトクリーム、カレーオイル添え
<材料>2人分
      蒸し豆(市販品。ひよこ豆、赤いんげんなど4~5種類混ざったもの)………70g
      かぼちゃ………80g
      きゅうり………1/4本
パプリカ………1/6個
      赤玉葱………25g
    塩………少々
●蒸し豆サラダ用ドレッシング
      レモン果汁………小さじ2
      塩………ひとつまみ
      こしょう………少々
      EXVオリーブオイル………大さじ2
●ヨーグルトクリーム
       ヨーグルト(プレーン)………150g
       塩………ひとつまみ
       こしょう………少々
       レモン果汁………小さじ2
       マヨネーズ………小さじ2
●カレーオイル
       カレー粉………大さじ3
       インスタントコーヒー(粉末)………小さじ1/5
       ローリエ………1枚
       EXVオリーブオイル………100cc
<作り方>
- Ⅰ【カレーオイル】を作る
- (1) 清潔なビンに分量のカレー粉、インスタントコーヒーを入れて混ぜ合わせる。
- (2) 次にEXVオリーブオイルを加え混ぜ、ローリエを加える。フタをして2日くらい寝かせる。
- Ⅱ【ヨーグルトクリーム】を作る
- (1) コーヒードリッパーにコーヒーフィルターをセットして、分量のヨーグルトを入れる。
- (2) ドリッパーの底をグラスなどで受け【画像01】、冷蔵庫で5~6時間おいて、ヨーグルトの水分を切る【画像02】。
- (3) ボウルにヨーグルトを移し、分量の塩、こしょう、レモン果汁、マヨネーズを加え混ぜる。
- Ⅲ【蒸し豆サラダ用のドレッシング】を作る
- (1) 分量のレモン果汁と塩、こしょうを混ぜ合わせ、EXVオリーブオイルを加え混ぜる。
- Ⅳ【サラダ】を作る
- (1) かぼちゃは1cm厚さに切って、皮をむく。これを蒸して冷まし、1~1.5cm角に切る。
- (2) 赤玉葱を4~5mm角に切り、塩少々してしばらくおく。さっと水ですすぎ、ペーパータオルで水分を取る。
- (3) きゅうりとパプリカは7~8mm角に切る。
- (4) ボウルに蒸し豆と(1)(2)(3)を入れ、Ⅲの【蒸し豆サラダ用のドレッシング】をかけて混ぜ合わせ、器の中央に小高く盛る。
- (5) 小さなビニール袋にⅡの【ヨーグルトクリーム】を入れ、ビニール袋の片方の角の方に寄せて【画像03】、
 空気が残らないように口を閉じる。
- (6) (5)の【ヨーグルトクリーム】の詰まったビニール袋の角をハサミで切って、小さめの穴を作る。
- (7) (4)の蒸し豆のサラダの周囲に(6)を絞る【画像04】。
- (8) (7)のサラダ全体に、Ⅰの【カレーオイル】の上澄みを、スプーンなどで細く流しかける。
Recipe column
●蒸し豆サラダ、ヨーグルトクリーム、カレーオイル添え
市販の蒸し豆のおかげで、簡単に豆料理ができるようになりました。その蒸し豆のサラダを風味付けたカレーオイルは優れもの。炒め物や焼き野菜に、蒸し野菜にと使用範囲も広く、特にかぼちゃとは相性がいいようです。ドレッシング用のヨーグルトの水分を切る時間がない時は、ギリシャヨーグルトを使いましょう。

料理教室主宰・レシピ考案
         越智裕子
         
         大学卒業後、大阪あべの辻調理師学校に入学。卒業後、同校の学術出版部に奉職。
         主として製菓、西洋料理の原稿を担当。
         退職後、1995年から自宅キッチンにて料理教室を主宰、今に至る。
         2000年から数年コープこうべカルチャーセンターにて講師を勤める。神戸在住。
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