Recipe
冬の夜、ほかほか湯気の上がる鍋料理を囲むだけで、幸せな気分になります。寒い寒い北欧ではどうでしょう。北の国に思いを馳せた鍋料理を作ってみました。
Text by Hiroko Ochi×Photo by Design Studio Paperweight INC
サーモンの北欧風鍋
<材料>2人分
サーモン(脂がのったもの。アトランティックサーモンがベスト。)………大2切れ
ジャガイモ(メークイン)………大1個
白葱………1本
セロリ………1/2本
芽キャベツ………3個
ディル(フレッシュ)………数本
ディルウィード(ドライ)………小さじ1
塩、こしょう………適宜
バター………大さじ1
水………1カップと1/3
フュメ・ド・ポワッソン顆粒(あれば)………顆粒小さじ2
牛乳………1カップと1/3
生クリーム………50cc
ローリエ………1枚
<作り方>
- (1) サーモンは一口大に切り、塩、こしょうする。
- (2) ジャガイモは皮をむいて、一口大に切る。
- (3) 白葱は2cm長さに切り、セロリは7mm幅のななめ切りにする。
- (4) 芽キャベツはたて2つに切り、芯の部分にナイフで、たてに切り込みを入れる。
- (5) 鍋を熱してバターを溶かし、(1)のサーモンの両面をさっと焼いて、取り出す。
- (6) (5)の鍋に(2)、(3)、(4)を加え、炒める。
- (7) (6)に水と牛乳、ローリエ、フュメ・ド・ポワッソンを加え、煮る。ジャガイモに火が通ったらサーモンをもどし、生クリームを加える。
- (8) 塩、こしょうで味を調え、ドライのディルウィードを加えて風味づけて、フレッシュのディルを飾る。
- (9) それぞれの器に取り分けて食べる。
Recipe column
●サーモンの北欧風鍋
北欧といえばサーモンとディルは外せません。こっくりとクリーム味の鍋料理に仕上げました。
シメのカッペリーニ
<材料>2人分
サーモンの北欧風鍋のスープの残り………適宜
カッペリーニ………80g
ディル(フレッシュ)………数本
<作り方>
- (1) サーモンの北欧鍋を食べ終わったら、残りのスープにカッペリーニを茹でずに加え、ほぐしながら2分間煮る。
- (2) 火を止め、フレッシュのディルを飾る。
Recipe column
● シメのカッペリーニ
カッペリーニは茹でないで、そのままスープで煮るのが美味しさのこつ。そのためにも、鍋のスープは多めに残しておきましょう。
料理教室主宰・レシピ考案
越智裕子
大学卒業後、大阪あべの辻調理師学校に入学。卒業後、同校の学術出版部に奉職。
主として製菓、西洋料理の原稿を担当。
退職後、1995年から自宅キッチンにて料理教室を主宰、今に至る。
2000年から数年コープこうべカルチャーセンターにて講師を勤める。神戸在住。
Recent entries
-
人が集い、会食の機会も増える年末年始。つい暴飲暴食してしまいますね。時には滋味豊かな餡かけ丼で、胃を労わってやりましょう。いいだしを引くのが、美味への第一歩です。
-
体が暖まる料理が恋しい時期になりました。鶏肉料理とニンニクをたっぷり使うスペイン料理のスープで、やって来る寒さに元気に立ち向かいましょう。
-
空が高くなり、過ごしやすくなるとともに食欲が増してきましたね。ボリュームのあるオープンサンドイッチとマッシュルームのクリームスープでランチは如何でしょう。
-
夏の疲れが出てくるころです。体がむくんだり、冷房で体が冷えていたり。こんなときは薬膳料理のお智慧拝借。日常の食材をうまく使って、改善しましょう。