Recipe
木枯らしの吹く季節には、体も心も温まるような料理を食べましょう。そうすると、寒さなんかへっちゃらだ、と思える気がしませんか。
Text by Hiroko Ochi×Photo by Design Studio Paperweight INC
パプリカのクリームスープ
<材料>2人分
パプリカ(黄色、1個150g~180g)………1個
玉葱………1/4個
ジャガイモ………50g
人参………30g
バター………大さじ1
ローリエ………1枚
水………1カップと2/3
チキンコンソメ………3/4個
生クリーム………大さじ2と1/2
塩………適宜
ブラックペッパー………適宜
<作り方>
- (1) パプリカは種を除き、たてに4つ切りにしてから、繊維に直角に5mm幅に切る。
- (2) 玉葱、ジャガイモ、人参は皮をむいて薄切りにする。
- (3) 鍋にバターを入れて熱し、玉葱と塩少々を入れて炒める。玉葱が透き通ってしんなりしたら、ジャガイモ、人参、パプリカを加え、炒める。
- (4) (3)の野菜がしんなりしたら、水、チキンコンソメ、ローリエを加えて中火で煮る。沸いてきたら弱火にし、コトコト煮る。
- (5) 野菜が柔らかくなったら火を止めてあら熱を取り、ローリエを除く。
- (6) (5)をミキサーにかけて鍋にもどし、生クリームを加えて温める。
- (7) 味見をしてから、味がうすければ、塩を加えて味を調える。
- (8) 器に(7)を入れ、挽いたブラックペッパーを中央にのせる。
Recipe column
●パプリカのクリームスープ
パプリカの香りと明るい色が気分を引き立ててくれます。ブラックペッパーがパンチを添えて…
豚肉のアールグレイしゃぶしゃぶ
<材料>2人分
豚肩ロース(スライス)………200g(7~8枚)
・水………3カップ
・アールグレイのティーバッグ………4袋
・塩………小さじ1
ポン酢バター
・ポン酢………大さじ1と1/2
・バター………大さじ1
<作り方>
- (1) 鍋に分量の水を沸かし、ティーバッグを入れて火を止めて濃い紅茶を作り、分量の塩を加える。
- (2) 紅茶の温度を80℃まで下げる。時間がない時は氷を2~3個入れるとよい。
- (3) 豚肉を一枚ずつ広げて入れ、ゆっくり火を通す。この時、紅茶の温度を80℃に保つため、再び火をつけ、弱火にしておく。
- (4) 肉に火が通ったら水気を切り、皿に盛る。
- (5) ポン酢バターを作る。小鍋にポン酢を入れて火にかけ、温まったら火を止める。
- (6) 冷たく、硬いバターの塊を(5)の鍋にいれ、鍋をゆすって、ポン酢とバターを乳化させ、小さな器に移す。
昆布サラダ
<材料>2人分
ベビーリーフ………50g
塩昆布(細切り)………5g
エキストラ・バージン・オリーブオイル………小さじ1と1/2
プチトマト………4個
<作り方>
- (1) ベビーリーフは洗って、水切りしておく。
- (2) プチトマトはヘタを取って、横二等分に切る。
- (3) ベビーリーフに塩昆布を加えて、エキストラ・バージン・オリーブオイルを回しかけ、混ぜる。
- (4) (3)を豚肉のアールグレイしゃぶしゃぶを盛った皿に付け合せ、プチトマトも盛り合わせる。
- (5) (4)の皿にしゃぶしゃぶ用のポン酢バターを添える。
Recipe column
● 豚肉のアールグレイしゃぶしゃぶ
アールグレイの香りが豚肉のくせを抑え、80℃で肉に火を通すことで、柔らかいしゃぶしゃぶになります。バターポン酢がさっぱり感とコクを添えてくれます。
● 昆布サラダ
塩昆布が味の決め手。昆布が野菜にうま味を添えて…
料理教室主宰・レシピ考案
越智裕子
大学卒業後、大阪あべの辻調理師学校に入学。卒業後、同校の学術出版部に奉職。
主として製菓、西洋料理の原稿を担当。
退職後、1995年から自宅キッチンにて料理教室を主宰、今に至る。
2000年から数年コープこうべカルチャーセンターにて講師を勤める。神戸在住。
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