Recipe
暑さに負けずに暑さを楽しむレシピ2品。ミント&ライムが爽やかなキューバ生まれの炭酸飲料モヒートとアメリカ南部のクレオール料理シュリンプ・クレオールをご紹介!
Text by Hiroko Ochi×Photo by Design Studio Paperweight INC

Recipe column
● モヒート
ミント、ライム、ホワイトラム酒で作るキューバの炭酸飲料。
あれこれと冷たい飲料を飲む夏。時にミントを使って、手作りのモヒートを作ってみませんか?本来モヒートはホワイトラム酒を入れるもの。でも午後のお茶の時間など、ノンアルコールでいただくのも良いでしょう。ミントの清涼感、ライムの酸味、さらっとした甘味、シュワシュワした炭酸水。体の中を爽やかな風が吹き抜けるようです。ミントシロップを作りおきすると、便利です。

モヒート
<材料>作りやすい分量
   ● Aミントシロップ
   ・砂糖………100g
   ・水………300cc
   ・ミント………1パック
● Bモヒート(グラス2杯分)
   ・ミントシロップ………大匙6
   ・ライム(1/8個、くし形)………2個
   ・ライム(スライス)………2枚
   ・ホワイトラム酒………大匙4~6
   ・炭酸水………200cc
   ・氷………適宜
   ・ ミントの先端………2個
<作り方>
- ● Aミントシロップを作る
 - (1) 鍋に砂糖と水を入れて火にかける。砂糖が溶けて沸騰したら、1~2分煮て火を止め、冷ます。
 - (2) ガラスの容器にミントを入れ、(1)のシロップを注ぎ、冷蔵庫で一晩おく。ミントの香りがシロップについたら、ミントを取り除く。
 - ● Bモヒートを作る
 - (1) 各グラスにくし形に切ったライムを入れ、スプーンで果肉を押しつぶす。それぞれにミントシロップ大匙3とホワイトラム酒を大匙2~3を入れ、次に氷とスライスしたライムを加えて炭酸水を注ぎ、ミントの先端を飾る。
 - ※ノンアルコールのモヒートを作る場合は、ホワイトラム酒を省く
 
Recipe column
● シュリンプ・クレオール
クレオールについては諸説あるが、クレオール料理は、アメリカ南部に住むフランス系とスペイン系の混血の人達が生み出したとか。トマト、ニンニク、ピーマン、オリーブ油などと、スパイスを使って作るが、なかには魚貝類と肉類を混ぜて作るものもある。
私が初めてシュリンプ・クレオールを食べたのは、40数年前。アメリカの料理本を見て作ったもの。
   当時はチリパウダーを手に入れるのも中々…輸入食料品店でやっと見つけたくらい。それ以来、我が家の夏の定番料理になっている。私はご飯にかけて食べますが、一昨年、アトランタで食べた折には、グリッツ(ホワイトコーンの粗挽き粉に湯かミルクを加えて、練ったもの。)が添えられていた。
   この料理、チリパウダーの香りとタバスコの辛味がバテ気味の体に気合を入れてくれます。暑さに負けずに暑さを楽しもうっと!

シュリンプ・クレオール
<材料>2人分
   エビ………160g
   玉葱………100g
   セロリ………30g
   ピーマン………1~2個
   ニンニク……… 1/2片
   トマトの水煮(粗切り)………200g
   トマトジュース(無塩)………100cc
   白ワイン………50cc
   チリパウダー………小匙1/2
   塩………小匙1/3
   こしょう………少々
   ローリエ………1枚
   オリーブ油………大匙1/2
   オリーブ油………大匙1と 1/2
   タバスコ………2~3滴
   ご飯………茶碗2杯
<作り方>
- (1) エビは背ワタを取り、カラをむく。
 - (2) 玉葱とセロリは粗みじんに切り、ニンニクはみじん切りにする。
 - (3) ピーマンは5mm角に切る。
 - (4) 鍋にオリーブ油大さじ1/2を熱してエビのカラを炒め、カラの色が変わったら白ワインを加えて、木じゃくしでカラをつついて香りをつける。火を止めて、漉す。
 - (5) 別の鍋にオリーブ油大匙1と 1/2を熱して、玉葱とセロリを炒め、玉葱が透明になったらニンニクを加えて炒める。香りがたったら、チリパウダーを入れて炒める。
 - (6) (5)に(4)の漉したワインとトマトの水煮、トマトジュース、塩、こしょう、ローリエを加えて、中火弱で煮詰める。
 - (7) 次にピーマンを加えて、煮立ってきたらエビを加え混ぜて火を通し、塩、こしょうで味を調える。
 - (8) 火を止めて、タバスコを加える。
 - (9) 器にご飯を盛り、(8)のシュリンプ・クレオールをかける。
 

料理教室主宰・レシピ考案
   越智裕子
   大学卒業後、大阪あべの辻調理師学校に入学。卒業後、同校の学術出版部に奉職。
   主として製菓、西洋料理の原稿を担当。
   退職後、1995年から自宅キッチンにて料理教室を主宰、今に至る。
   2000年から数年コープこうべカルチャーセンターにて講師を勤める。神戸在住。
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