Recipe
旬の菊菜をたっぷり混ぜた炊き込みご飯。卵と野菜料理も用意してお弁当箱に詰め、ご近所へ秋の行楽に行きましょう。家族やお仲間と、美味しく楽しい一日を!
Text by Hiroko Ochi×Photo by Design Studio Paperweight INC
菊菜たっぷり炊きこみご飯
<材料>炊きやすい分量
米………2合
鶏モモ肉………100g
チリメン雑魚………大さじ2
昆布………2.5g
ごぼう………30g
人参………30g
乾しシイタケ(戻しておく)………2枚
菊菜………2/3束(80~100g)
油揚げ(大)………1/3枚
酒………大さじ2
みりん………大さじ2
塩………小さじ2/3
淡口しょうゆ………大さじ1
シイタケの戻し水………大さじ2
水………上記の調味料と合わせて、炊飯器の2合の目盛りの線までになる分量
<作り方>
- (1) 米は洗ってザルに上げ、30分水切りする。
- (2) 菊菜は根と茎を除いて葉のみ洗い、しっかり水気を切る。
- (3) 昆布は2cm長さの細切りにする。(キッチンバサミを使用すると良い)
- (4) ごぼうはタワシでこすって洗う。ささがきにしてさっと洗い、水気を切る。
- (5) 人参の皮をむき、2cm長さでマッチ棒2本分くらいの太さに切る。
- (6) シイタケは軸を除き、薄切りにする。
- (7) 油揚げは3cmくらいの長さの、3~4mm幅に切る。
- (8) 鶏モモ肉は1cm角に切る。
- (9) 炊飯器の釜に(1)の米を入れ、米がやっと浸るくらいの水を入れる。
- (10) 次にシイタケの戻し水と調味料を加える。
- (11) 炊飯器の釜の2合の目盛の線まで水を加えてさっと混ぜ、上面を平らにする。
- (12) (11)に昆布、チリメン雑魚、鶏モモ肉、シイタケ、油揚げ、ごぼう、人参の順に入れて炊く。
- (13) 炊いている間に菊菜を7~8mm幅に切る【画像01】。
- (14) 炊きあがったら(13)を加えて、混ぜ合わす【画像02】。
Recipe column
●菊菜たっぷり炊きこみご飯
この炊き込みご飯は、沢山の具材(特に葉物野菜)が食べられる、お奨めのご飯もの。ところで菊菜って?春菊のことです。関西では菊菜と呼んでおりました。今は春菊が主流ですが。また春は春菊、秋は菊菜と使い分けることもあります。
茹で野菜と豆腐ディップ
【A】茹で野菜と豆腐ディップ
<材料>2人分
インゲン………40g
ブロッコリ………小房4個
人参………40g
生シイタケ………3枚
甘酢生姜(市販品)………25g
●豆腐ディップ
木綿豆腐………200g
練りごま………大さじ1
砂糖………大さじ1
塩………小さじ1/2
淡口しょうゆ………小さじ1/2
<作り方>
- (1) 豆腐はしっかり水切りする。
- (2) インゲン、ブロッコリはそれぞれ茹でる。
- (3) 生シイタケは軸を除いて2つに切り、茹でる。
- (4) 人参は皮をむき、ピーラーで薄くそいで、茹でる。
- (5) (1)の水切りした豆腐をすり鉢ですって、なめらかにする。
ここに調味料を順に加えては混ぜ、加えては混ぜして、全てを混ぜ合わせる【画像01】。 - (6) 器に茹でた野菜と甘酢生姜、豆腐ディップを盛り合わせる。盛る前に生シイタケはキッチンペーパーで水気をとっておく。
【B】煮卵
<材料>4個分
卵(冷蔵庫から出したての冷たいもの)………4個
めんつゆ………150cc
<作り方>
- (1) 卵の気室のある方(丸みのある方)【画像02】をかるく調理台に打ち付け、少し傷をつけてから、
卵が丁度入るくらいの鍋(直径11cmの鍋を使用した)【画像03】に入れる。 - (2) 鍋底全面に炎があたる火加減で熱する。
- (3) 沸騰したら火を弱め(表面が静かにフツフツとするくらい)、5分茹でる。
- (4) 5分たったら手早く湯を捨て、流水の下で鍋も冷まし、卵が3/4隠れるくらいの水をはり、たっぷりの氷を(山盛りくらい)入れて、冷やす。
半熟卵の出来上がり。 - (5) 冷たくなったら、からをむく。
- (6) ビニール袋に(5)を入れ、分量のめんつゆを加える。
- (7) ビニール袋の口の下の方を絞り、袋の中に空気が残らないようにして、輪ゴムで縛る)【画像04】。
- (8) 2~3日冷蔵庫で寝かす。
- (9) (8)をビニール袋から取り出し、2つに切り、【A】の茹で野菜、豆腐ディップと共に盛る。
Recipe column
●茹で野菜と豆腐ディップ
豆腐のディップ、実は白和えの和え衣です。お弁当に入れるときは、豆腐を電子レンジにかけて水切りすると、安心です。キッチンペーパーで豆腐を包んで(電子レンジに対応のもの)、2~3分。たっぷり絞れるほどの水が出ます。
●煮卵
卵黄は卵白より低い温度で固まります。半熟玉子を作る時は、卵白が固まる間に卵黄に熱が伝わりにくいよう、固まりにくいようにするため、冷蔵庫から出したての冷たい卵を使います。
料理教室主宰・レシピ考案
越智裕子
大学卒業後、大阪あべの辻調理師学校に入学。卒業後、同校の学術出版部に奉職。
主として製菓、西洋料理の原稿を担当。
退職後、1995年から自宅キッチンにて料理教室を主宰、今に至る。
2000年から数年コープこうべカルチャーセンターにて講師を勤める。神戸在住。
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