Recipe
ソウルの街で出会った鍋料理。ハングルの解らない私とハングルしかしゃべれない店員さん。メニューの写真をたよりに…従って料理名も不明。帰国後、こんな感じだったかな…と作ってみました。
Text by Hiroko Ochi×Photo by Design Studio Paperweight INC
豚肉とカキとモヤシの炒め煮鍋
<材料>2人分
豚肉肩ロース(スライス)………150g
カキ………100g
小大豆モヤシ………250g
芹………1把
白菜のキムチ………30g
タデギ………大さじ1と1/4
酒………大さじ1
水………大さじ1
●タデギ(韓国料理のたれの一種。作りやすい分量)
・コチュジャン………150g
・砂糖………大さじ2
・しょうゆ………大さじ1
・粉唐辛子(必ず韓国産を使用)………大さじ1と1/2
・白葱(みじん切り)………大さじ6
・おろしニンニク………大さじ1
・いりごま………大さじ1
・ごま油………小さじ2
<作り方>
- (1) タデギをつくる。まずコチュジャンと砂糖を混ぜ合わせ、しょうゆを加え混ぜる。次に粉唐辛子を加えて混ぜる。
- (2) 白葱のみじん切りとおろしニンニク、いりごまを加え混ぜ、なめらかに混ざったら、最後にごま油を加え混ぜる。
タデギの出来上がり。【画像(1)】 - (3) モヤシは洗って水気を切り、芹は洗って、3~4cm長さに切る。
- (4) キムチはザク切りにする。
- (5) 豚肉は一口大に切る。
- (6) カキは塩水で洗い、次に水で洗って水気を切る。
- (7) 鍋底の広い浅鍋を用意して、鍋底にタデギ大さじ1と1/4と、分量の酒と水を合わせたものを広げる。【画像(2)】
- (8) (7)の鍋にキムチを入れる。次にモヤシは底辺を広げ、小高い山の形になるよう入れる。その上に豚肉とカキをのせて、火にかける。【画像(3)】
中火強で熱し、約5分たったら、全体を混ぜる。【画像(4)】 - (9) 3~4分間隔で混ぜる作業を2~3回繰り返す。豚肉とカキに火が通り、モヤシがしんなりしかけたら、芹を加え混ぜる。
芹がしんなりしたら、出来上がり。
Recipe column
●豚肉とカキとモヤシの炒め煮鍋
ソウルでは飯蛸が使われていました。日本では、手に入れやすさと旬のものだということで、カキを使いました。カキに火が通りすぎないように注意して。また、残ったタデギは炒め物、炒め煮、和え物の味付けに利用しましょう。材料は肉類、魚貝類、野菜類と何にでも。
焼きご飯
<材料>2~3人分
鍋に残ったスープ………適宜
ご飯………250g
ナチュラルチーズ………50g
<作り方>
- (1) ご飯粒一つ一つにからまる程度のスープを鍋に残し、火をつける。
- (2) 中火にして、(1)にご飯を加え混ぜ、薄く平らに鍋底に広げる。
- (3) ご飯の上にチーズをのせ、中火強にする。
- (4) チーズが溶けて、ご飯の底がパリッとしたら、出来上がり。
Recipe column
●焼きご飯
ピッツァのような焼きご飯。トロリと溶けたチーズと一枚の皮のように焼き上がった底。ご飯にからめるスープの量が決め手です。
ワカメスープ
<材料>2人分
塩蔵ワカメ(三陸産が良い)………10g
ニンニク………1/4片
水…2カップ
ダシダ(韓国の牛肉のだしの素)………小さじ1と1/2
ごま油………小さじ2/3
しょうゆ………適量
いりごま………適宜
<作り方>
- (1) ワカメを水でもどして、一口大に切る。
- (2) 鍋にごま油を入れて火にかけ、ニンニクを炒め、香りが立ったら、しょうゆを加える。
- (3) 分量の水とダシダを加え、沸いたら味を見て、しょうゆを適量加え、味を調える。
- (4) 器に(3)をよそい、いりごまを添える。
Recipe column
●ワカメスープ
ワカメは歯ごたえのあるものを。韓国では炒めてから煮ます。ダシダはもっていると重宝なだしの素。いりこやアサリもあります。
料理教室主宰・レシピ考案
越智裕子
大学卒業後、大阪あべの辻調理師学校に入学。卒業後、同校の学術出版部に奉職。
主として製菓、西洋料理の原稿を担当。
退職後、1995年から自宅キッチンにて料理教室を主宰、今に至る。
2000年から数年コープこうべカルチャーセンターにて講師を勤める。神戸在住。
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