Recipe
冬の王道、鍋料理。立ち上がる湯気に包まれて、外の寒さも忘れます。今月は、肉だんごが獅子の頭ほどに大きいという喩から獅子頭鍋と名づけられたという鍋もの。中国らしく壮大でユーモラスな…これには中華風のディップと野菜を添えました。
Text by Hiroko Ochi×Photo by Design Studio Paperweight INC
獅子頭鍋
<材料>2人分
揚げ油………適宜
白菜………350g
緑豆春雨………50g
水………700cc
酒………50cc
中華スープの素(ペースト状のもの。無ければ、ガラスープで代用)………10g
しょうゆ………小さじ1
こしょう………適宜
● 肉だんご
・豚ミンチ………200g
・木綿豆腐………100g
・塩………小さじ1/3
・こしょう………少々
・酒………大さじ1
・溶き卵………1/4個分
・片栗粉………小さじ1/2
・ごま油………小さじ1/2
・白葱(みじん切り)………大さじ2
・生姜(みじん切り)………小さじ2/3
・レンコン(水煮のクワイ[缶詰]でも良い)………70g
●【肉だんごを作る】
- <作り方>
- (1) 豆腐の水気を切り、漉す。キッチンペーパーで豆腐を包み、まな板などではさんで、重石をのせる。
水気が切れたら裏漉すか、又は手でつぶして、なめらかにする。 - (2) レンコンは皮をむき、5mm角に切って水洗いし、水気を切る。
- (3) ボウルに豚ミンチと分量の塩を入れ、手でこねて、ねばりを出す。
- (4) こしょう、酒、溶き卵を加えて混ぜ、(1)の豆腐も加え混ぜる。
- (5) 次に片栗粉を加え、ごま油も加え混ぜる。
- (6) (5)に白葱、生姜、(2)のレンコンを加え混ぜる。これを2等分して丸め、大きなだんごを作る。
- (7) フライパンに1cmくらいの深さになるように、揚げ油を入れ、火にかける。
- (8) (7)が160~170度になったらだんごを入れる。だんごの底が色づいたら裏返し、表面に焼き色をつける。
(あとで煮るので、中まで火を通す必要はない。) - ● 【獅子頭鍋を作る】
- <作り方>
- (1) 白菜は白い茎を三角形に切り取り、大きめのそぎ切りにし、葉はザク切りにする。
- (2) 鍋に白菜と肉だんごを入れ、分量の水、酒、中華スープの素も入れて、火にかける。
- (3) 沸騰したら中火にし、フタをずらしてのせ、30~40分煮る。途中肉だんごを裏返し、中まで火が入るようにする。
- (4) 白菜がクタクタになるまで煮る。煮ている途中スープが少なくなるようなら、水を加えて調節する。
- (5) 白菜と肉だんごが煮上がったとき、スープは具にヒタヒタより少し多めになるようにし、しょうゆ、こしょうで、味を調える。
- (6) 春雨を茹でずに加え、煮る。春雨が柔らかくなったら、できあがり。
Recipe column
●獅子頭鍋
大きな肉だんごが割れないように、よく練ること。肉だんごの中のレンコンの歯ごたえがアクセント。レンコンの代わりに水煮のクワイを入れると、シャリシャリとした食感が楽しめます。
中華風ディップ
<材料>2~3人分
きゅうり、セロリ、人参、パプリカなどの生野菜………適宜
● 中華風ディップ
クリームチーズ………65g
レモン果汁………小さじ1
XO醤(ペースト状)………小さじ1と1/2
<作り方>
- (1) クリームチーズを常温にし、ゴムべら(小型)を使って、柔らかいクリーム状にする。
- (2) (1)にXO醤を加え混ぜ、きれいに混ざったら、レモン果汁も加え混ぜ、なめらかなクリーム状にする。
- (3) 人参は皮をむき、セロリは筋をとる。パプリカは種をのぞく。
- (4) (3)の野菜は長さ10cmのスティック状にする。
- (5) ディップと野菜を器に盛る。
- ※野菜でディップをすくい取り、食す。
Recipe column
●中華風ディップ
「中国風のディップを食べてみたい。」との声。ならばXO醤を使って…クリームチーズとの相性もよかったようで…いろいろな野菜でお試しください。
料理教室主宰・レシピ考案
越智裕子
大学卒業後、大阪あべの辻調理師学校に入学。卒業後、同校の学術出版部に奉職。
主として製菓、西洋料理の原稿を担当。
退職後、1995年から自宅キッチンにて料理教室を主宰、今に至る。
2000年から数年コープこうべカルチャーセンターにて講師を勤める。神戸在住。
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