Recipe
夏はやっぱりおそうめん。喉越しが良くて、暑さがスーッと引くような…相性の良い揚げ物を添えます。夏バテ知らずで、元気に夏を楽しみましょう。
Text by Hiroko Ochi×Photo by Design Studio Paperweight INC
そうめん
<材料>2人分
そうめん………100~150g
●そうめんつゆ
・だし(レシピ参照)………2カップ
・酒………大さじ2
・みりん………100cc
・淡口しょうゆ………80cc
・かつお節(追いがつお)………5g
●薬味
・青柚子(皮をおろして、すり柚子にする)………適宜
・生姜(おろす)………適宜
・青葱(小口切り)………適宜
・いりごま(切りごまにする)………適宜
<作り方>
- A. そうめんつゆをつくる。
- (1) 鍋に酒とみりんを入れて火にかけ、煮切る。
- (2) だしと淡口しょうゆを加え、沸いたら火を止めてかつお節を加える。かつお節が沈んだら、漉して冷やす。
- B. そうめんを茹でる。
- (1) 沸いているたっぷりの湯に、そうめんをばらして入れる。
- (2) 全体を箸で混ぜて1分半~2分茹で、ザルにあけて湯を切る。
- (3) (2)を冷水で冷やし、そうめんが冷めたら、手でもみ洗いする。
- (4) 氷水に入れて冷やし、ザルにあけて水気を切り、一口大にまとめて、器に盛る。
- (5) そうめんつゆと薬味を添える。
- ※青柚子でいただくなら、すり柚子を盛ったそうめん全体にふりかけ、他の薬味は加えず、柚子の香りを楽しむ。
Recipe column
●そうめん
最近は市販のめんつゆも美味しくなりましたが、丁寧に引いただしで作るめんつゆは格別です。いただく時はめんつゆが薄まりにくいように、そうめんの水気をしっかり切ります。そのそうめんを一口大にまとめると、麺がくっつかず、食べやすくなります。
鰺と新生姜のかき揚げ
<材料>2人分
鰺(三枚におろし、腹骨をすき、皮を引き、血合い骨を抜いたもの)………2枚
新生姜………30g
大葉………5枚
茗荷………1.5個
しし唐………4本
●衣
・天ぷら粉………30g
・冷水………40~45cc
天ぷら粉………適宜
揚げ油………適宜
<作り方>
- (1) 茗荷はたて2つに切って、それをたて4つに切る。
- (2) 新生姜は汚れているところは皮をむき、太めのマッチ棒大に切り、大葉は手でちぎる。
- (3) 鰺は7~8mm幅に切る。
- (4) しし唐は1~2か所、竹串で穴をあける。
- (5) 揚げ油を170~175℃に熱し、しし唐は素揚げにする。
- (6) 衣用の天ぷら粉と冷水を混ぜて、衣をつくる。
- (7) 茗荷の表面に、薄く粉がつく程度に天ぷら粉を適宜加え、さっと混ぜる。次に(6)の衣を大さじ1~1.5杯加え混ぜる。
- (8) (7) を2等分し、スプーンにのせ、揚げ油の中にすべりこませる。
- (9) 全体が固まったら裏返し、ピチピチと乾いた音がし始めたら、取り出す。
- (10) 鰺と新生姜の表面に、薄く粉がつく程度に天ぷら粉を適宜加え、さっと混ぜる。大葉を加え、衣を適宜入れて、混ぜ合わせ、4等分にする。
- (11) 4等分に分けたうちの、一つ分をスプーンにのせ、茗荷と同様にして揚げる。
- (12) 茗荷のかき揚げ、鰺と新生姜のかき揚げを盛り合わせ、しし唐を添える。
- ※揚げ物はそうめんつゆをつけていただくが、鰺と新生姜のかき揚げは、少量のしょうゆをつけるほうが美味。
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●鰺と新生姜のかき揚げ
旬の鰺と新生姜を見ていて、思いついたかき揚げ。さくっとした衣の中にふんわりとした鰺と新生姜のぴりっとした刺激。箸が進む一品です。
薬味たっぷりサラダ、めんつゆドレッシング
<材料>2人分
レタス………1~1.5枚
セロリ………30g
茗荷………1.5個
大葉………5枚
新生姜………25g
カニかまぼこ………6本
●めんつゆドレッシング
・そうめんつゆ………大さじ4
・米酢………大さじ1弱
・塩………小さじ1/8
・しょうゆ………小さじ1/2
・サラダ油………大さじ1
<作り方>
- (1) カニかまぼこは手でほぐす。
- (2) レタスは6~7mm幅、大葉は5mm幅に切る。
- (3) 茗荷はたてに、セロリはななめに薄切りにする。
- (4) 新生姜は薄く皮をむいて、細切りにする。
- (5) めんつゆドレッシングの調味料を混ぜ合わせ、(1)~(4)の食材を混ぜ合わせる。
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●薬味たっぷりサラダ、めんつゆドレッシング
このめんつゆで、今までに無い何かを作れないかしら?と考え、行きついたところがドレッシング。薬味たっぷりのサラダによく合う、我が家の夏の定番サラダです。
料理教室主宰・レシピ考案
越智裕子
大学卒業後、大阪あべの辻調理師学校に入学。卒業後、同校の学術出版部に奉職。
主として製菓、西洋料理の原稿を担当。
退職後、1995年から自宅キッチンにて料理教室を主宰、今に至る。
2000年から数年コープこうべカルチャーセンターにて講師を勤める。神戸在住。
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