Recipe
4月は変化のある月。新社会人、新入生、新しい職場への移動。ご本人は緊張の日々でしょう。ならばお天気のいい休日、お弁当を持って、野山に出かけませんか。新鮮な気分で次の週を迎えられますよ。
Text by Hiroko Ochi×Photo by Design Studio Paperweight INC
春のお弁当
●おにぎり3種 【 白いご飯のおにぎり】【桜花のおにぎり】【ゆかりご飯のおにぎり】
【 白いご飯のおにぎり】
<材料>4個分
ご飯………30g×4
<作り方>
- (1) 約20cm四方のラップの中央にご飯30gをのせる。
- (2) ラップを寄せ、茶巾絞りを作る要領で包み、かるく振って、丸める。
- (3) ラップをはずし、手水をつけた手で、ご飯の形を丸く整える。
【桜花のおにぎり】
<材料>4個分
ご飯………30g×4
桜花(塩漬け)………4個
<作り方>
- (1) 塩漬けの桜花は水で洗って塩を落す。水を替えて桜花を漬け、塩分を適度に抜く。
- (2) (1)の桜花をキッチンペーパーにはさんで、水分をとる。
- (3) 約20cm四方のラップの中央に(2)の桜花を1個おき、その上にご飯30gをのせる。
- (4) 以下白いご飯のおにぎりと同様にして作る。
【ゆかりご飯のおにぎり】
<材料>4個分
ご飯………30g×4
ゆかり………適宜
<作り方>
- (1) ご飯にゆかりを混ぜる。
- (2) 以下白いご飯のおにぎりと同様にして作る。
● 玉子焼き
<材料>9.5cm×15cmの玉子焼き器を使って2本分
卵………2個
砂糖………小さじ1
塩………ふたつまみ
淡口しょうゆ………3~4滴
牛乳………大さじ2
サラダ油………適宜
<作り方>
- (1) 卵1個と砂糖小さじ1/2、塩ひとつまみ、淡口しょうゆ1~2滴、牛乳大さじ1を混ぜ合わせる。
- (2) 玉子焼き器を火にかけ、熱くなったらサラダ油をひく。
- (3) (2)へ(1)の卵液の2/3量を流し入れ、底の部分が固まりかけたら、ゆっくりと箸で動かして、
まだ固まっていない卵液を鍋肌にあたるようにする。 - (4) 全体が半熟状態になったら、端から巻く。
- (5) 巻き終わったら端に寄せ、サラダ油をひいて、残りの卵液を入れ、(4)と同様に巻く。
- (6) 巻き上がったら、約20cm四方のラップに取り、クルクルと巻いて包み、円柱形になるよう、形作る。
- (7) 同様にしてもう1本作る。
- (8) 冷めたらラップをはずし、2つに切る。
●ささ身の大葉巻き揚げ
<材料>2人分
・ささ身………1.5本
塩………ふたつまみ
酒………小さじ1
生姜の搾り汁………少々
大葉………3枚
天ぷら粉………大さじ2
水………大さじ2強
天ぷら粉………適宜
揚げ油………適宜
<作り方>
- (1) ささ身の筋を取り、1本を斜めに4つに切り分ける。ささ身1.5本で6切れ。カッコ内の調味料を加えてかるくもみ、30分おく。
- (2) 大葉はたてに2つに切る。
- (3) (1)のささ身に薄く天ぷら粉をつける。
- (4) (3)のささ身に(2)の大葉を巻き、巻き終わりをつま楊枝で止める。
- (5) 天ぷら粉と水を混ぜて、衣を作る。
- (6) (4)のささ身に(5)の衣をつけ、170℃くらいの油で、色がつかないように揚げる。揚がったら、熱いうちにつま楊枝をはずす。
●牛肉の大葉包み団子
<材料>串2本分
牛肉(切り落とし)………80g
大葉………2枚
みりん………小さじ2
しょうゆ………小さじ2
サラダ油………適宜
<作り方>
- (1) 大葉を小さく丸めて牛肉を巻き、団子を作る。
- (2) 小さなフライパンに薄くサラダ油をひき、(1)の団子の肉の巻き終わりを下にして並べる。
- (3) 肉の下の方に焼き色がついたら返し、全面に焼き色をつける。
- (4) 分量のみりんとしょうゆを(3)に加え、団子を転がしながら強火で、調味料がほとんどなくなるまで煮る。
- (5) (4)を皿に移し、冷めたら串に2個ずつ刺す。
●こんにゃくの甘辛煮
<材料>作りやすい分量
こんにゃく(糸こんにゃくを束ね、撚って棒状にしたもの)………200g
酒、みりん、しょうゆ………各大さじ1と2/3
砂糖………大さじ1
だし(7月分のレシピ参照)………1カップ
<作り方>
- (1) こんにゃくは茹でてから水で洗い、水気を切る。
- (2) 鍋にだしと調味料、(1)のこんにゃくを入れて火にかける。沸いてくるまでは強火で、沸いたら弱火にして、コトコトと煮る。
- (3) 煮汁が少なくなったら火を止め、そのまま冷ます。
●グリーンアスパラガスの梅肉和え
<材料>2人分
グリーンアスパラガス………2本
梅肉………小さじ2/3
だし(7月分のレシピ参照)………小さじ1と1/3
<作り方>
- (1) グリーンアスパラガスの根元の方1/3くらいを、ピーラーで皮をむき、下部2cmくらいを切り落とす。
- (2) (1)を茹でて冷まし、乱切りにする。
- (3) 梅肉とだしを合わせて和え衣をつくり、(2)のアスパラガスを和える。
●人参のナムル
<材料>2人分
人参………60g
搗きごま(すりごまでも良い)………小さじ1/3
塩………少々
ごま油………小さじ1
<作り方>
- (1) 人参の皮をむき、3mm×3mm×3cmくらいのスティック状に切る。
- (2) (1)を茹でて、冷ます。
- (3) 搗きごまと塩、ごま油を混ぜ合わせ、(2)の人参を和える。
●とら豆の甘煮………市販品
味噌玉最中
<材料>2人分
最中の皮(直径3.2cmのもの)………2個分(4枚)(無ければラップで代用)
味噌………18g
鰹ぶし粉………小さじ1と1/2
青ねぎ(小口切り)………大さじ1と1/2
乾燥ワカメ(大きいものは、砕く)………1.5g
<作り方>
- (1) 味噌と鰹ぶし粉を混ぜ合わす。
- (2) きれいに混ざったら、乾燥ワカメを加えて、混ぜ合わす。
- (3) (2)を4等分し、最中の皮4枚(最中2個分)に詰める。
- (4) (3)の味噌を詰めた最中の皮2枚を合わせて、2個の味噌入りの最中を作る。
- (ラップで代用するときは、(2)の味噌を2等分して丸め、ラップで茶巾絞りを作る要領で包み、テープでとめるか、リボンでくくる。)
- ※いただく時には、カップに味噌玉最中を1個入れ、150ccのお湯を加えて混ぜると、味噌汁が出来る。
Recipe column
●春のお弁当
行楽の楽しみはお弁当。甘、辛、酸味にうす味、濃い味を楽しみながら、春を満喫しましょう。
このお弁当に入れたほんのり甘い玉子焼き。昔私のお弁当に入っていたもの。私の母の味です。それぞれの懐かしい味を入れるのもいいですね。
料理教室主宰・レシピ考案
越智裕子
大学卒業後、大阪あべの辻調理師学校に入学。卒業後、同校の学術出版部に奉職。
主として製菓、西洋料理の原稿を担当。
退職後、1995年から自宅キッチンにて料理教室を主宰、今に至る。
2000年から数年コープこうべカルチャーセンターにて講師を勤める。神戸在住。
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