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90年代、台北。夜間部の私が同じ机を共有したのは全⽇制の可愛くて優秀な彼⼥だった。映画『ひとつ机、ふたつの制服』は10/31より全国順次公開

Editing by Design Studio Paperweight INC

2025.10.17

⼤ヒットメーカー、ギデンズ・コーが⼤絶賛!90年代台北が舞台の⻘春コンプレックス・エンタテインメント!

昨年の第 29 回釜⼭国際映画祭でのワールドプレミアで評判を呼び、特別上映された第 61 回台北⾦⾺映画祭では、⽇本でもリメイクされたヒット作『あの頃、君を追いかけた』(2011)などで知られるギデンズ・コーが⼤絶賛したことで、さらに⼤きな話題となった台湾映画『ひとつの机、ふたつの制服』。⼤⼈には懐かしく、現在進⾏形の若者にはちょっぴり痛い。90年代の台北を舞台にした⻘春コンプレックス・エンタテインメントの誕⽣です!

「特別優秀脚本賞」受賞脚本を⼈気監督ジュアン・ジンシェンが、台湾新世代俳優の共演で映画化。

主⼈公・⼩愛を演じるのは、『無聲 The Silent Forest』(2020)で第 57 回⾦⾺奨最優秀新⼈俳優賞を受賞して注⽬され、Netflix 主演作も控える若⼿⼥優、チェン・イェンフェイ。彼⼥と “机友”になる敏敏役には、『愛という名の悪夢』(2024)で第 26 回台北映画祭の主演⼥優賞にノミネートされたシャン・ジエルー。そして、ふたりが恋する男⼦校⽣役を『台北アフタースクール』(2023)のチウ・イータイが演じている。

監督は、『High Flash 引⽕点』(2018)、『よい⼦の殺⼈犯』(2019)などの⼈気監督ジュアン・ジンシェン。過去にアン・リーやチェン・ユーシュンといった名だたる映画⼈も受賞した台湾最⼤の脚本コンペティション「優良電影劇本奨」 (台北⾦⾺映画祭実⾏委員会運営)で特別優秀脚本賞を受賞したシュー・フイファンのシナリオを、パートナーでもある脚本家ワン・リーウェンとともに、時代の空気を⾒事に再現しながら、⼩さな役にいたるまで⼈間性に溢れた演出で、楽しくノスタルジックに、そしてエモーショナルに映画化した。

「泣けるほどに懐かしい」、90年代の台北の魅⼒をぎっしり詰め込んだディテール。

映画は、⼩愛たちが第⼀⼥⼦⾼校に⼊学する1997年から彼⼥たちの⼤学⼊試、卒業、そして台湾⼤地震の1年後となる2000年9⽉までを描く。

90年代後半のどこか懐かしさを感じさせる街並み。当時の写真資料などから再現したヘアスタイルやファッション、キャラ⽂房具などのレトロ可愛いさ。また今やアジアを代表する世界的バンドで、90 年代はまだインディーズバンドだったMayday(五⽉天)や、当時の台湾でも⼤⼈気だった⽇本のバスケアニメ「SLAM DUNK」やテレビドラマドラマ「ビーチボーイズ」などが登場⼈物たちのキャラクター描写に効果的に使われ、映画を魅⼒を輝かせる。

さらに、⼩愛の成⻑物語の鍵を握るのは、当時は新世代の⼥優として注⽬されていたハリウッド⼥優ニコール・キッドマンの存在と、90年代の台湾を語るときに絶対に⽋かせない1999年の921地震だ。そのほかにも90年代台北のリアルがたくさん詰め込まれ、当時を知る観客から「泣けてきちゃうほど懐かしい!」と拍⼿喝采が送られたディテールの素晴らしさにも注⽬を。

STORY

1997年台北。受験に失敗し、強引な⺟の勧めにより名⾨⼥⼦校「第⼀⼥⼦⾼校」の”夜間部”に進学した⼩愛(シャオアイ)。同じ教室で同じ机を使うことになった全⽇制の成績優秀な⽣徒、敏敏(ミンミン)と、⼩愛は机に⼿紙を⼊れるやりとりから “机友(きゆう)”=デスクメイトになる。夜間と全⽇制。制服は同じでも、胸の刺繍の⾊が違う。
ある⽇、⼩愛は敏敏から学校をサボるために制服を交換することを提案され、次第に、⼩愛が敏敏からもらった全⽇制の制服を来てふたりで遊びに⾏くようになるなど⾏動がエスカレート。やがてふたりは同じ男⼦校⽣を想っていることに気づき……。

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2025年10月31日(金)より全国順次公開

『ひとつの机、ふたつの制服』(配給:ムヴィオラ/マクザム )
監督:ジュアン・ジンシェン(荘景燊)
脚本:シュー・フイファン(徐慧芳)/ワン・リーウェン(王莉雯)
出演:チェン・イェンフェイ(陳妍霏)/シャン・ジエルー(項婕如)/チウ・イータイ(邱以太)
提供:マクザム
後援:台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
原題:夜校女生/英語題:The Uniform/2024/台湾/5.1ch/2:1|カラー/中国語/109分 

 

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