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アジアを震撼させた歴史的事件の裏側を壮大なスケールで描く極限サスペンス・エンターテイメント。『ハルビン』は7/4(金)ロードショー。

ヒョンビン主演で贈る、 アジアを震撼させた歴史的事件の裏側を
壮大なスケールで描く
極限サスペンス・エンターテイメント
ウ・ミンホ監督(「KCIA 南山の部長たち』)×『ソウルの春』製作スタッフがタッグを組み、2024年第49回トロント国際映画祭GALAプレゼンテーション部門でワールドプレミア上映された本作。5月5日に発表された第61回百想芸術大賞(韓国のゴールデングローブ賞ともいわれる韓国映画・ドラマ界の最大級のアワード)では最優秀作品賞とともに大賞を撮影監督ホン・ギョンピョが受賞。撮影監督が大賞受賞となったのは初の快挙である。
ヒョンビンが祖国の独立に命をかける孤高の男、安重根(アン・ジュングン)を演じ、リリー・フランキーが伊藤博文役で韓国映画初出演を果たした。
STORY
1909年10月安重根と同志たちは
博文を追ってある使命を果たすため、中国・ハルビンへ向かった。
そしてハルビン駅に銃声が鳴り響いた…。
咸鏡北道(ハムギョンブクト)シナ山で、安重根(アン・ジュングン/ヒョンビン)率いる大韓義軍は劣勢にもかかわらず勇敢に戦い、日本軍に勝利を収める。万国公法に従って戦争捕虜たちを解放すると主張するアン・ジュングンに対し、イ・チャンソプ(イ・ドンウク)は激しく反論。結局、自らの兵を率いてその場を去ってしまう。
その後、逃した捕虜たちから情報を得た日本軍の急襲を受け、部下たちを失ってしまったアン・ジュングンは、なんとかロシア・クラスキノの隠れ家に帰り着く。しかし、彼を迎えた同志たちの視線は厳しかった。
1909年10月、日本の政治家である伊藤博文(リリー・フランキー)が大連からハルビンに向かうとの情報を得たアン・ジュングン。祖国の独立を踏みにじる「年老いた狼」を抹殺することこそが、亡くなった同志たちのために自分ができることだと確信した彼は、ウ・ドクスン(パク・ジョンミン)、キム・サンヒョン(チョ・ウジン)とともに大連行きの列車に乗るが、日本軍に察知されてしまう―――
豆知識:映画『ハルビン』に描かれた背景を知るため5つのワード
【ハルビン】
現在は中華人民共和国の黒竜江省の都市。1896年の露清密約により東清鉄道を建設したロシア人の流入が始まり、多くのロシア風建造物が林立する近代都市となった。1905年9月、日露戦争に勝利した日本が日本領事館を設置。同時に東清鉄道の長春以南の経営権を取得し、南満洲鉄道とした。1907年には清政府がハルビンを対外交易拠点とすることを決定している。
【第2次日韓協約】
乙巳条約、日韓保護条約とも呼ばれる。1905年11月、日韓協約(1904年4月)に続き、日本が大韓帝国政府に強要して締結された条約。外交権は奪われて国際社会における独立国としての地位を失った韓国は日本の「保護国」となり、統治機関として韓国統監府が設置された。その後、1907年の第3次日韓協約によって軍隊が解散された。
【大韓義軍】
ロシアの港湾都市ウラジオストクを拠点として組織された義兵組織。参謀中将だったアン・ジュングンは1908 年 7 月部下を率いて豆満江を渡って祖国に向かい、(現在の北朝鮮に位置する)咸鏡北道慶興郡の洪儀洞、シナ山の戦いで勝利を収めた。シナ山の戦いでは、他の義兵たちの反発を顧みず、日本軍捕虜を人道的立場から釈放した。その後、会寧郡霊山で惨敗し、義兵は分散してしまう。
【断指同盟】
義兵闘争を続ける条件が厳しくなった状況のもと、1909年2月7日(26日という説も)、煙秋(現在のロシア・クラスノ)でアン・ジュングンを中心に12名で結成された救国結社。祖国独立のために進んで命を捧げる決意を示すため、左手薬指の第一関節から先を切り落とし、流れる血で太極旗に「大韓独立」と書いた。
【ハルビン義挙/伊藤博文暗殺事件】
韓国では「ハルビン義挙」、日本では「伊藤博文暗殺事件」と称される事件。1909年6月まで韓国統監府の初代統監を務めた伊藤博文は、1909年10月、中国東北部を取り巻く勢力争いが続いていたロシアとの交渉のため、ハルビンに向かった。そして、26日、午前9時半頃、ハルビン駅のホームでアン・ジュングンが放った銃弾によって命を奪われた。遺体は大連から横須賀へ運ばれ、11月4日に東京で国葬が営まれた。アン・ジュングンはその行為を義兵戦争の一環であると主張した。
2025年7月4日(金)より全国ロードショー
『ハルビン』(配給:KADOKAWA、KADOKAWA Kプラス )
製作:HIVE MEDIA CORP 『ソウルの春』
監督: ウ・ミンホ(『KCIA 南山の部長たち』『インサイダーズ/内部者たち』)
脚本:キム・キョンチャン、ウ・ミンホ
撮影:ホン・ギョンピョ『パラサイト 半地下の家族』
出演:ヒョンビン「愛の不時着」『コンフィデンシャル:国際共助捜査』/パク・ジョンミン『密輸 1970』/チョ・ウジン『インサイダーズ/内部者たち』/チョン・ヨビン「ヴィンチェンツォ」/パク・フン『ソウルの春』/ユ・ジェミョン「梨泰院クラス」/イ・ドンウク「トッケビ ~君がくれた愛しい日々~」/リリー・フランキー『万引き家族』/チョン・ウソン(特別出演)『ソウルの春』
提供:KADOKAWA Kプラス MOVIE WALKER PRESS KOREA
2024年/韓国/114分/カラー/シネマスコープ/5.1ch/映倫G/字幕翻訳:根本理恵/原題:하얼빈 HARBIN


