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映画史上最も切ない暴力。愛という名に隠された事件の真相とはーー『凪待ち』は2019年6月28日(金)より全国ロードショー!

2019.07.15

主演:香取慎吾×監督:白石和彌

人生につまずき落ちぶれた男の喪失と再生の物語。
大ヒットした『孤狼の血』、数々の映画賞を受賞した『彼女がその名を知らない鳥たち』など、多数の話題作を世に送り出し、現在、日本映画界の期待を最も集める監督・白石和彌が、待望していた香取慎吾と初タッグを組むオリジナル脚本作品。新しい香取慎吾を描くべく、白石監督の構想を、『クライマーズ・ハイ』『ふしぎな岬の物語』などの脚本家・加藤正人が、「喪失と再生」をテーマに重厚な人間ドラマに昇華した。
香取慎吾が演じるのは、パートナーの女性とその娘・美波と共に彼女の故郷、石巻市で再出発しようとする男・郁男。平穏に見えた暮らしだったが、小さな綻びが積み重なり、やがて取り返しのつかないことが起きてしまう―
人生につまずき落ちぶれた男の再生の物語、誰も見たことない香取慎吾がここにある!

STORY

ギャンブルから足を洗う約束をし、恋人・亜弓(西田尚美)の故郷・石巻に戻る決心をした木野本郁男(香取慎吾)。そこには、末期がんであるにも関わらず、石巻で漁師を続ける亜弓の父・勝美がいた。亜弓の娘・美波(恒松祐里)は、母の発案で引っ越しを余儀なくされ不服を抱いている。
美波を助手席に乗せ、高速道路を走る郁男に美波の声が響く。

「結婚しようって言えばいいじゃん」
半ばあきらめたように応える郁男。
「言えないよ。仕事もしないで毎日ぶらぶらしてるだけのろくでなしだし…」
実家では、近隣に住む小野寺(リリー・フランキー)が勝美の世話を焼いていた。人なつっこい小野寺は、郁男を飲み屋へ連れていく。そこで、ひどく酒に酔った村上(音尾琢真)という中学教師と出会う。村上は、亜弓の元夫で、美波の父だった。
新しい暮らしが始まり、亜弓は美容院を開業し、郁男は印刷会社で働きだす。そんな折、郁男は、会社の同僚らの誘いで競輪のアドバイスをすることに。賭けてはいないもののノミ屋でのレースに興奮する郁男。
ある日、美波は亜弓と衝突し家を飛び出す。その夜、戻らない美波を心配しパニックになる亜弓。落ち着かせようとする郁男を亜弓は激しく非難する。
「自分の子供じゃないから、そんな暢気なことが言えるのよ!」
激しく捲くし立てる亜弓を車から降ろし、ひとりで探すよう突き放す郁男。
だが、その夜遅く、亜弓は遺体となって戻ってきた。郁男と別れたあと、防波堤の工事現場で何者かに殺害されたのだった。
突然の死に、愕然とする郁男と美波――。
「籍が入ってねえがら、一緒に暮らすごどはできねえ」
年老いた勝美と美波の将来を心配する小野寺は美波に言い聞かせるのだった。
一方、自分のせいで亜弓は死んだという思いがくすぶり続ける郁男。追い打ちをかけるかのように、郁男は、社員をギャンブルに巻き込んだという濡れ衣をかけられ解雇となる。
「俺がいると悪いことが舞い込んでくる」
行き場のない怒りを職場で爆発させる郁男。
恋人も、仕事もなくした郁夫は、自暴自棄となり再びギャンブルに手を出しボロボロになっていく――。

2019年6月28日(金)全国ロードショー

『凪待ち』(配給=キノフィルムズ)

香取慎吾 恒松祐里 西田尚美 吉澤健 音尾琢真 リリー・フランキー
監督:白石和彌/脚本:加藤正人
製作総指揮:木下直哉/プロデューサー:椎井友紀子、赤城聡/音楽:安川午朗
音楽プロデューサー津島玄一/撮影:福本淳/美術:今村力/照明:市川徳充/録音:浦田和治/編集:加藤ひとみ/音響効果:柴崎憲治/装飾:京極友良/衣装:高橋さやか/ヘアメイク:有路涼子/VFXスーパーバイザー:小坂一順/助監督:小野寺昭洋/製作担当:松田憲一良
上映時間:124分【PG12】

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